パエヌラ(読み)ぱえぬら

世界大百科事典(旧版)内のパエヌラの言及

【服装】より

…ゲルマン人やガリア人に伝わるのはこの種の小型マントである。またガリアの民衆や修道士が用いたククルスcucullusは,ローマのフードのついた円形貫頭衣式マント〈パエヌラpaenula〉に由来する。さらに2世紀末ころから,身ごろと袖とをいっしょに直線裁ちし,大きな袖をつけた〈ダルマティカ〉という新型チュニックも出現し,カトリックの儀式用衣服として長く生命を保つ。…

【ローマ】より


[衣服]
 古代ローマの男性は膝丈のトゥニカの上にトガを着用したが,トガは重いうえにひだ取りも難しかったため嫌われるようになり,皇帝たちは公式行事の際のトガ着用を命じる勅令を出さざるをえなかったほどで,トガに代わってパリウムpalliumというギリシア風外衣が好まれるようになった。また,袖なし・貫頭衣型の羊毛製外套(パエヌラpaenula)も旅行用・雨天用として好まれた。セウェルス朝時代には袖つきトゥニカから発展したダルマティカが流行した。…

※「パエヌラ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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