パチニ小体(読み)パチニショウタイ

デジタル大辞泉 「パチニ小体」の意味・読み・例文・類語

パチニ‐しょうたい〔‐セウタイ〕【パチニ小体】

《発見者フィリッポ=パチニに由来》⇒層板小体

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のパチニ小体の言及

【触覚】より

…また40Hz以下の粗振動を検出するのに適している。(5)パチニ小体Vater‐Pacini corpuscle 真皮下層や皮下組織にある直径約1mmの大きい層状構造をもつ受容器。皮膚変位の加速度を検出する。…

【振動覚】より

…ミズスマシの触角のジョンストン器官は特殊な例で水面の振動の感覚器となっている。脊椎動物ではパチニ小体Pacinian corpuscleが振動の感覚器である。ひじょうに敏感なネコの後肢のパチニ小体の場合,皮膚の表面に振動数150~400Hzで振幅10-5cmの振動を与えても応答が起こる。…

【層板小体】より

…ファーター=パチニ小体Vater‐Pacini corpuscleあるいは単にパチニ小体ともよばれることのある圧覚および振動覚の受容装置であり,皮膚や粘膜の深層,骨格筋内,関節包,腸間膜などに存在する,ほぼ米粒大の小体である。比較的太い知覚性の有髄神経繊維(AII型)の軸索の末梢部分,これを同心円状に囲み100層にも及ぶ層板状細胞群,および最外層をなす被膜によりこの小体は形成される。…

※「パチニ小体」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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