パドリナスゴ(読み)ぱどりなすご

世界大百科事典(旧版)内のパドリナスゴの言及

【ゴッドファーザー】より

…代親の慣行は教会の公認する関係である。代親には子どもの精神上の保護・教導が義務づけられ,子どもは尊敬・恭順を代親に示す精神的親子関係(パドリナスゴ)が成立する。南欧やラテン・アメリカのカトリックの農村地帯では,社会的に上位にいる実力者を代親に選ぶ傾向がかなり顕著に認められ,そこでは,〈親分・子分〉の性格が強まる。…

【コンパドラスゴ】より

…子どもの洗礼式には,実親でない成人が代親として出席し,立会人としての務めを果たし,以後代親は精神的親としてふるまい,一方代子は精神的子どもとして代親に奉仕する。この精神的儀礼的親子関係はスペイン語ではパドリナスゴpadrinazgoと呼ばれ,カトリック教会によって認められ制度として確立した。正式には洗礼授与者(一般に司祭)も受礼子(代子)と儀礼的親子関係を結ぶが,民衆のレベルでは重視されない。…

※「パドリナスゴ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android