…日本ではオウム類の鳴声を〈オタケサン〉と聞きなし,イギリスでは〈プリティ・ポリーpretty polly〉,フランスでは〈ポーブル・ジャコーpauvre jacot〉とされる。なお,モーツァルトの《魔笛》の登場人物パパゲーノPapagenoは,オウムを表すドイツ語Papageiに基づくものと思われる。【荒俣 宏】。…
…18世紀ドイツの民衆的なオペラ形式であるジングシュピールに属し,その圧倒的成功によって,R.ワーグナーに至るドイツ国民オペラの発展にとって決定的な第一歩となった。物語は,夜の女王から娘のパミーナを救い出すように依頼された主人公のタミーノとこっけいな同伴者パパゲーノが,どんな猛獣をもうっとりと魅了してしまうという魔法の笛を頼りに,太陽の神殿の支配者でパミーナを幽閉しているザラストロの国に乗り込んでいく,というもので,その題材はC.M.ウィーラント編集の童話集のなかの《ルルあるいは魔笛Lulu,oder die Zauberflöte》からとられた。しかし台本には,モーツァルト自身加盟していたフリーメーソンの思想が色濃く反映しており,その思想や儀式についての深い洞察なくしては,このオペラの真の理解は難しい。…
※「パパゲーノ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...