《パラダイス・ナウ》(読み)ぱらだいすなう

世界大百科事典(旧版)内の《パラダイス・ナウ》の言及

【観客参加】より

…具体的には,ブレヒトがとくに教育劇などで試みた先駆的意味なども顧みられ,舞台と客席の溝を埋めるオープン・ステージ方式の上演(幕の排除,張り出した舞台,演者の客席への語りかけや出入りなど)や,両者の交流を緊密にする小劇場運動,街頭演劇などの出現がある。さらに,観客の側の受動的な反応にあきたらず,例えばアメリカの劇団リビング・シアターの《パラダイス・ナウ》(1968)のように,観客を演技領域に誘い込むことで肉体的参加をも引き出そうとする上演も,しばしば行われるようになった。このような60年代の多彩な前衛的試みは,観客に対する一般の認識に影響を与えたばかりではなく,上演形態の多様化にも寄与している。…

【リビング・シアター】より

…63年,所得税滞納のかどで劇場が閉鎖されてヨーロッパに本拠を移し,政治的にはアナーキズムの立場を強めた。68年から翌年にかけて《パラダイス・ナウ》など,人種差別糾弾,ベトナム戦争反対,性の解放その他の主張を盛った作品をアメリカ各地で上演し,物議をかもした。その後の活動には以前のような活気は見られないが,素朴で激しい政治的主張と観客参加,俳優の肉体の重視などの演劇的主張において,1960年代のアメリカ前衛劇の典型となったことは否定できない。…

※「《パラダイス・ナウ》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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