最新 地学事典 「パラ褐色土」の解説
パラかっしょくど
パラ褐色土
parabraunerde
W.L.Kubiëna(1956)が提唱し,ドイツで用いられている土壌型名。準褐色森林土とも。レシベ化作用により粘土が機械的に移動集積したBt層位をもつ。褐色森林土とレシベ土との中間型。大陸湿潤温帯の落葉広葉樹林下に,南の褐色森林土と北のレシベ土とに挟まれて分布。土層全体が水酸化鉄で黄褐色ないし赤褐色に染まっているが漂白層はない。A層下位に灰褐色の洗脱層(E層),下位に角塊状構造のBt層。Bt層の粘土含量はA層の1.5~2倍(レシベ土では2~3倍)で,顕微鏡下で定向配列を示す。全層を通じ粘土の珪ばん比は均質。炭酸塩を含まず,反応は中~酸性。腐植はムルかモダー型,強酸性腐植はない。一般に塩基性母材の上に生成,米国の灰褐色ポドゾル土,旧ソ連の褐色森林プソイドポドゾル土(グライ性)に当たる。
執筆者:加藤 芳朗・吉永 秀一郎
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

