《パリの三十年》(読み)ぱりのさんじゅうねん

世界大百科事典(旧版)内の《パリの三十年》の言及

【東京の三十年】より

…1917年(大正6),書きおろしで博文館から出版。1911‐12年,40の峠を越えるころから心の動揺が激しくなった花袋が,ようやく安定のきざしが見えた時期にA.ドーデの《パリの三十年》にならって,自分の歩いてきた半生を振り返り,それを址として見つめようとしたものである。花袋の眼を通して見た,明治より大正にかけての文壇の動き,交遊の有様が,自然主義文学の盛衰を中心にして展開され,多少の誤りや記憶ちがいもあるが,明治から大正への推移を知るうえでの貴重な文献であり,また近代化されていく明治の風物を知ることのできるおもしろさを持っている。…

※「《パリの三十年》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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