パルスラジオリシス(読み)ぱるすらじおりしす

世界大百科事典(旧版)内のパルスラジオリシスの言及

【放射線化学反応】より

…この手法は剛性溶媒法と呼ばれ,放射線化学の分野で常用される研究手法の一つである。これと並んでよく使われる研究法にパルスラジオリシス(パルス放射線分解)法がある。これは加速器からきわめて短い時間に強力な荷電粒子(通常は電子線)を照射し,この間に生成する反応性の高い活性種の挙動を,光の吸収や発光などによって追跡する手法である。…

【放射線分解】より

…これは,LETの大きい場合,スパー内反応の寄与が相対的に増加するためと考えられ,このようなLETの違いによる反応性の相違をLET効果と呼ぶ。
[パルス放射線分解]
 放射線分解過程を研究する有力な手法に,パルス放射線分解(またはパルスラジオリシス)法がある。これは光化学の分野で開発されたせん光分解法(フラッシュフォトリシス)を放射線化学の分野に適用したもので,加速器からの強力な粒子(通常は電子)の短いパルスを照射し,試料中に生成する短寿命活性種の挙動を物理化学的手法によって追跡し,その同定を行うとともに反応性を調べるものである。…

※「パルスラジオリシス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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