世界大百科事典(旧版)内のパーリアス制の言及
【イベリア半島】より
…(5)再征服,再植民運動推進のための軍事・経済上の配慮から,主要都市は一般に王権の直轄下に置かれた。(6)11世紀後半以降,サンチアゴ・デ・コンポステラへの巡礼路をはじめとして各地に都市が成立し,またパーリアス制pariasによって大量のイスラム貨幣が流入したにもかかわらず,農業生産性の低さ,市場の狭隘性などのため,原毛を中心とする原材料の輸出と手工業製品の輸入を特色とする植民地型の経済構造を示した。ちなみに,ここで触れたパーリアス制とは,イスラム諸王国への軍事的保護,援助の代償としてイスラム側よりキリスト教国家に支払われた軍事貢納金制度をいう。…
※「パーリアス制」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」