世界大百科事典(旧版)内のヒプノトキシン説の言及
【睡眠】より
…セロトニンの代謝産物がノルアドレナリンを介してレム睡眠を駆動し,かくして,ノンレム睡眠・レム睡眠の連鎖が回転すると説明されている。(2)睡眠物質 20世紀の初めに,フランスのピエロンH.Piéronらが10日以上断眠させたイヌの脳脊髄液を別の正常なイヌの脳室に注入すると,数時間にわたって眠ることから,覚醒中に脳のなかに疲労物質が蓄積し,これが脳脊髄液や血液のなかに入って睡眠を起こすと考えた(ヒプノトキシン説,1910)。その後多くの研究者によって催眠作用をもつ有効成分の単離抽出が行われている。…
※「ヒプノトキシン説」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」