世界大百科事典(旧版)内のヒンノムの谷の言及
【エルサレム】より
…パレスティナ地域の中心的都市。ヘブライ語でイェルシャライムYerushalayim,アラビア語でクドスal‐Qudsと呼ばれる。ユダヤ教,キリスト教,イスラムという普遍主義的3宗教の共通の聖都。イスラエルはこの都市を首都と定めているが,国際的には承認されていない。人口59万1000(1996,イスラエルの統計,東エルサレムを含む)。
[位置と景観]
地中海とヨルダン地溝帯とにはさまれた形で南北につらなる山地(その北半をナーブルス山地またはベート・エルBeth‐El山地,南半をハリールKhalīl山地またはヘブロン山地と呼ぶ)の中央部分(ユデヤ丘陵ともいう)にあたる岩尾根の上に位置する。…
【ゲヘナ】より
…旧約聖書《ヨシュア記》18章16節および《列王紀》下23章10節で言及される〈ヒンノム(の子ら)の谷〉のことで,元来エルサレムの城壁の南にある谷をさした。古来ここで幼児犠牲が行われ,また後に町の汚物や動物・罪人の死体が焼却されたことから,死後悪人が罰せられる場所,すなわち〈地獄〉の同義語となった。…
※「ヒンノムの谷」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」