世界大百科事典(旧版)内のビュッヒャー,K.の言及
【経済史学】より
…経済史学は,世界史的な経済発展にみられる普遍史的な規則性の解明のみでなく,それとの関連において,国民経済・地域経済の諸類型の比較史的な検討をも課題とする。
[マルクス]
ドイツ歴史学派の経済発展段階説には,リストが提唱した〈狩猟(未開)→牧畜→農業→農工業→農工商業〉のほか,B.ヒルデブラントの〈自然経済→貨幣経済→信用経済〉,K.ビュッヒャーの〈封鎖的家内経済→都市経済→国民経済〉および〈家内仕事→賃仕事→手工業(代金仕事)→家内工業(問屋制度)→工場制工業〉などの図式があり,経済史研究上,国際的にも大きな影響をあたえてきた。しかし,それ以上に重要な意義をもったのは,K.マルクスの経済発展段階説と,その背後にある唯物史観(史的唯物論)である。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」