世界大百科事典(旧版)内のビユーハの言及
【ビシュヌ派】より
…《サーットバタ》《パウシュカラ》《ジャヤーキヤー》という三つの本集(サンヒター)が三宝として尊重されているが,そのほかに,《アヒルブドニヤ・サンヒター》《ラクシュミー・タントラ》が有名であり,秘儀的な祭式の細かな作法が述べられている。これらの聖典に説かれている教義は必ずしも整合的なものではないが,バーガバタ派の化身説に対応するものとしては,バースデーバ,サンカルシャナ(あるいはバラデーバ),プラディユムナ,アニルッダの4者を数える顕現(ビユーハvyūha)説がある。これらすべては,六つの属性(叡智と5種の力)をそなえたビシュヌ(バースデーバ)にほかならないが,そのうちの二つずつが顕現してサンカルシャナなどになるとされる。…
※「ビユーハ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」