ビラ・マダマ(読み)びらまだま

世界大百科事典(旧版)内のビラ・マダマの言及

【庭園】より

…一つは大建築家ブラマンテが設計したバチカン宮殿のベルベデーレの中庭で,ここでは細長い敷地に軸線を通して奥行き方向に3段のテラスが築かれ,壮大な階段が空間のアクセントになって,最奥部は巨大なニッチに終わっていた。また建築家でもあったラファエロがジュリオ・デ・メディチ(のちのクレメンス7世)のために造ったビラ・マダマVilla Madamaは,ハドリアヌス帝のウィラに範をとったものだが,ブラマンテの例と同様な造りのほかに,グロッタを主題として大々的に採用したことと水を活用したことが際だっていた。これらの特徴は,16世紀を通じてイタリアのルネサンス庭園の重要な特色となったのである。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」