ビージャガニタ(読み)びーじゃがにた

世界大百科事典(旧版)内のビージャガニタの言及

【インド数学】より

…また同書第18章〈クッタカ〉では,ゼロ,負数,無理数などの演算規則のほか,一元一次,一元二次の方程式や多元連立方程式,また二元一次,二元二次の不定方程式などが扱われる。この二つの章で扱われた内容がそれぞれ,これよりやや遅れておそらく8世紀ころ,狭義のガニタの二大分野パーティー(語源は〈書板〉を意味するパッタないしパタか?)およびビージャガニタ(種子数学)へ発展する。パーティーは,パターン化された種々の問題に対する完全に機械的な解法手続の集成であり,ビージャガニタは,未知数に文字を用いる方程式論である。…

【バースカラ[2世]】より

…36歳のとき《シッダーンタ・シローマニSiddhānta‐śiromaṇi》と総称される数学と天文学の四部作を完成した。そのうち《リーラーバティーLīlāvatī》と《ビージャガニタBījagaṇita》は,インド数学の二大分野であるパーティーガニタpāṭīgaṇita(既知数のみを用いる数学)とビージャガニタ(未知数を用いて行われる数学)をそれぞれ扱ったものである。狭義の《シッダーンタ・シローマニ》は天文学に関する二部,すなわち惑星の位置計算を主とする《ガニターディヤーヤGaṇitādhyāya》と球面天文学の問題を主として論ずる《ゴーラーディヤーヤGolādhyāya》とからなっている。…

【バースカラ[2世]】より

…36歳のとき《シッダーンタ・シローマニSiddhānta‐śiromaṇi》と総称される数学と天文学の四部作を完成した。そのうち《リーラーバティーLīlāvatī》と《ビージャガニタBījagaṇita》は,インド数学の二大分野であるパーティーガニタpāṭīgaṇita(既知数のみを用いる数学)とビージャガニタ(未知数を用いて行われる数学)をそれぞれ扱ったものである。狭義の《シッダーンタ・シローマニ》は天文学に関する二部,すなわち惑星の位置計算を主とする《ガニターディヤーヤGaṇitādhyāya》と球面天文学の問題を主として論ずる《ゴーラーディヤーヤGolādhyāya》とからなっている。…

※「ビージャガニタ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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