世界大百科事典(旧版)内のピアース,E.の言及
【イギリス美術】より
… 16~17世紀,すなわちルネサンス,バロック時代に入っても,宗教芸術全体に対する国家,教会の冷淡な態度がわざわいして,真にイギリスのと呼びうる彫刻家は育たず,肖像彫刻あるいは記念碑を手がけた当時の彫刻家の多くは,外来,特にネーデルラント出身者であった。そうした中にあってピアースEdward Pierce(1635ころ‐95)とブッシュネルJohn Bushnell(?‐1701)は,ベルニーニ風のバロック様式をとりこんだ胸像彫刻を実現している。18世紀のいわゆるグランド・ツアーは,貴族たちの古典主義様式への傾斜にいっそう拍車をかけ,その影響はこのころのイギリス彫刻にも表れている。…
※「ピアース,E.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」