世界大百科事典(旧版)内のピアーベ,F.M.の言及
【椿姫】より
…薄幸な一人の娼婦を通して一種の社会批判をも盛り込んでおり,当時名優とうたわれたサラ・ベルナールらによる上演は観客を魅了した。 パリで舞台上演に接してこの作品に共感を抱いたイタリアの作曲家ベルディは,ピアーベFrancesco Mario Piave(1810‐76)の台本により《ラ・トラビアータLa traviata(道を踏みはずした女)》の題名で3幕4場のオペラを作曲,53年3月6日ベネチアのラ・フェニーチェ歌劇場で初演。内容のロマンティシズムとそれを助長する感傷的な旋律の美しさから,悲恋物語として愛好され,ベルディの中期の傑作の一つとなっている。…
※「ピアーベ,F.M.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」