《ピカソ――天才の秘密》(読み)ぴかそてんさいのひみつ

世界大百科事典(旧版)内の《ピカソ――天才の秘密》の言及

【クルーゾ】より

…ナチ占領下で撮った監督第1作《犯人は21番に住む》(1942)と第2作《密告》(1943)に次いで,第3作《犯罪河岸》(1947)に至って,一躍犯罪スリラー映画の代表的監督となり,その後も,カンヌ映画祭グラン・プリを受賞する《恐怖の報酬》(1952),ルイ・デリュック賞を授与される《悪魔のような女》(1954),《スパイ》(1957)といった暗いペシミズムに貫かれたサスペンス映画を撮るが,他方では,〈16歳の悪女〉セシル・オーブリー主演の《情婦マノン》(1948)や,ブリジット・バルドー主演の《真実》(1960)で強烈なエロティシズム表現を追求した。また,キャンバスに絵が描かれるのを裏面から撮影するという画期的な手法で美術映画に新分野を開拓して,カンヌ映画祭審査員特別賞を与えられた記録映画《ピカソ――天才の秘密》(1955)では,その〈造形感覚〉をいかんなく発揮してみせた。シナリオライターとしての優れた才能も知られ,監督になる以前にはカルミネ・ガローネ監督《搔払ひの一夜》(1931),《おもかげ》(1935),ジョルジュ・ラコンブ監督《六人の最後の者》(1941),アンリ・ドコアン監督《見知らぬ家人》(1942)などのシナリオを書き,また自作のシナリオのほかにクリスチャン・ジャック監督《空と海の間に》(1956)の脚本も書いている。…

※「《ピカソ――天才の秘密》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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