世界大百科事典(旧版)内のピラエイコスの言及
【風俗画】より
… すでに古代エジプト,とくに第18王朝の墳墓内の壁画には,大饗宴を楽しんだり,化粧する貴婦人,また農耕や狩猟,漁労などの労働に従事する奴隷など,貴賤にかかわらず,日常生活やその風俗が描写されていた。ギリシアでは,ローマ時代の大プリニウスが《博物誌》の中で,画家ピラエイコスPiraeikosは床屋や靴屋など下層階級の生活を描きながら,大衆に特別の喜びを与え,その作品は多くの画家のものよりも高価な値段で売られた,と伝えている。だが,そのためピラエイコスは〈リュパログラフォス(下劣な主題の画家)〉とあだ名されてしまった。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」