ピール,R.de(読み)ぴーる

世界大百科事典(旧版)内のピール,R.deの言及

【風俗画】より

…このころから〈主題の専門化の風潮〉(ゴンブリッチ)が決定的となる。しかし,同時代フランスの美術批評家ピールR.de Pilesはフランドルのブラウエルの描いた喫煙や飲酒に興じる農民画を〈低俗な主題〉と酷評し,フェリビアンは同傾向のフランスのル・ナン兄弟による高い人間性の農民画を〈単純で美のない世界〉と非難するなど,17世紀の風俗画の世界は同時代の批評家から全面的に支持されたわけではなかった。ルイ14世がオランダの風俗画をみて,〈これらの恐るべきものを外してしまえ〉と叫んだというエピソードもあながち誇張ではなかった。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」