ファイユームA文化(読み)ふぁいゆーむえーぶんか

世界大百科事典(旧版)内のファイユームA文化の言及

【エジプト】より


[原始農耕文化]
 沖積世に入ると乾燥化はいっそう進んでサハラは砂漠となり,ナイル流域の自然条件はほぼ現在に近づく。西アジア起源の農耕が伝わり,デルタ西縁のメリムデ・バニー・サラーマMerimde Banī Salāma(メリムデ遺跡),ファイユーム(ファイユームA文化),中エジプトのターサTasa(ターサーTāsā)にエジプト最古の農耕遺跡がみられる。これらの遺跡の時代・性格など未解決の部分が多いが,今のところ前5000年ころに始まり,前5千年紀を通じて存続した新石器文化とされている。…

【ファイユーム】より

…この地方の主神はワニをかたどったソベクSobekであり,その中心地はクロコディロポリスCrocodilopolisであった。湖岸段丘からルバロア型旧石器が発見され,湖北にはファイユームA文化と呼ばれるエジプト最古の農耕文化の遺跡もあり,さらには古王国時代の遺構も残るが,この地方が最も栄えたのは第12王朝およびプトレマイオス朝時代である。アメンエムハト3世や同4世の建立になる神殿やピラミッドを見ることができるほか,デモティック(エジプトの民衆文字)やギリシア語パピルスの出土で特に知られている。…

※「ファイユームA文化」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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