世界大百科事典(旧版)内のファン・ティガン,P.E.L.の言及
【維管束】より
…この分け方は植物群や器官の違いをこえて一般的に利用できる。一方ファン・ティガンP.E.L.van Tieghemは維管束を表皮・皮層の内側にある中心柱として定義した。この分け方は系統を考えるときには都合がよい。…
【茎】より
…茎の外部形態をみると,茎の先端にあって生長・分化の盛んな茎頂,葉がつく部位である節,節と節の間の茎つまり節間などが区別される。
[茎の内部構造]
茎の内部構造はザクスJ.Sachsによると,表皮系,基本組織系,維管束系に分かれ,ファン・ティガンP.E.L.van Tieghemの区分法では表皮,皮層,中心柱と呼ばれる。表皮はクチクラでおおわれ,気孔をもち,植物体を保護するとともに,気孔を通してガス交換を行う。…
【中心柱】より
…維管束植物(シダ植物,裸子植物,被子植物)の茎,根を貫く通道組織系で水分や養分の通道と植物体の機械的支持のはたらきをする。中心柱はファン・ティーゲンVan Tieghemが最初に認めた組織系(1886)であって維管束とそれによって囲まれた髄を含む。維管束は木部と師部から,髄は中心柱の外側の皮層と同じく柔組織からなる。そのため,中心柱のうち維管束の部分だけを区別して維管束系という場合も多いが,中心柱は維管束植物の系統を論じるときに有効である。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」