世界大百科事典(旧版)内のフェアウェザー,I.の言及
【オーストラリア】より
…ハイデルバーグ派の強い影響を脱していった現代画家群では,欧米の新技法をとり入れて新しい意匠でオーストラリアにかかわるテーマを表現し始めた具象画家たちと,文化ナショナリズムの軛(くびき)を脱して国際的立場から現代感覚の描出に専念する抽象画家たちが二大潮流をなす。前者の代表はドライズデール,ノーランで,後者のそれはフェアウェザーIan Fairweather(1891‐1974),オルセンJohn Olsen(1928‐ )である。しかしウィリアムズFred Williams(1927‐ )やホワイトリーBrett Whiteley(1939‐92)らにおいては,具象・抽象の対立は折衷止揚されていく傾向にある。…
※「フェアウェザー,I.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」