《フォルミオ》(読み)ふぉるみお

世界大百科事典(旧版)内の《フォルミオ》の言及

【テレンティウス】より

…ローマでは交友関係にも恵まれ,とくに小スキピオのサークルとは親交が厚かった。作品は成立年代順に《アンドロス島の娘》《義母》《自虐者》《宦官》《フォルミオ》《兄弟》の6編で,前166年から前160年の間に上演された。前159年,研究旅行のためギリシアにわたったが発病し,若くして死んだ。…

【ローマ演劇】より

…彼は前159年に旅の途中で死去したため,6編の作品しか残されていない。その中では《アンドロスの女Andria》《フォルミオPhormio》などが有名である。テレンティウスの作風はプラウトゥスのそれよりも洗練されたものであり,その芝居は大衆的なものというよりはむしろ少数の文学サークルのために書かれたといえる。…

※「《フォルミオ》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」