世界大百科事典(旧版)内のフォンダ,P.の言及
【イージー・ライダー】より
…ロック・ミュージックと麻薬とヒッピーとベトナム反戦という1960年代末期の〈カウンターカルチャー(対抗文化)〉の象徴として神格化された,いわゆる〈カルト・ムービー(偶像映画)〉。反逆する青春の証明としての〈バイク・フィルム(オートバイ映画)〉《ワイルド・エンジェル》(1966),LSD映画《白昼の幻想》(1967)に次ぐピーター・フォンダ主演の画期的な青春映画で,この映画の製作も担当したフォンダと,監督・共演のデニス・ホッパー(《理由なき反抗》やバイク・フィルム《続地獄の天使》(1967)に出演している)と,BBSという独立プロから製作に加わったバート・シュナイダーの3人がなけなしの金をはたいて自主製作した。〈自由を求めて旅立ちながら深南部のレッドネック(農夫)に虐殺されるオートバイ乗りの主人公たちの根無し草的な生き方と社会からの疎外をわが身に重ねて共感した若い観客たちの想像力をとらえ〉(R.スクラー評)大ヒット,製作費(わずか37万4000ドル)の25倍以上もの配収を上げた。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」