フォーシャール,P.(読み)ふぉーしゃーる

世界大百科事典(旧版)内のフォーシャール,P.の言及

【入歯】より

…全部床義歯は,外国で記録に残っているところでは,1680年オランダの外科医で解剖学者のヌックA.Nuck(1650‐92)が,1個のカバの歯を彫刻して下あごの全部床義歯を作ったのが初めてのようである。その後18世紀にはいり,フランスのフォーシャールP.Fauchard(1680‐1761)は,上下のあごの全部床義歯を,スプリングで結びつけて上あごの全部床義歯の維持に成功し,さらに1728年には,スプリングを用いることなく,単に口腔内における陰圧の利用とほおの筋への適合とによって,上あごの全部床義歯の維持に成功した。外国では,これが現代の全部床義歯に近づいた初めのものといってよい。…

【尿】より

…日本にも虫の刺し傷に尿が効くなどの俗信が多い。近代歯科学の祖であるフランスのフォーシャールPierre Fauchard(1678‐1761)は歯痛に自分の尿でうがいすることを推奨している。若い男女の尿には性ホルモンが多いので,現代でも自衛隊の便所から尿を集めて男性ホルモンを抽出精製している。…

【歯】より

…木製義歯と歯茎との間には和紙を挟んで安定と衝撃緩和をはかっている。歯科学を独立した医学の一分野として確立したフランスのフォーシャールPierre Fauchard(1678‐1761)が初めて総入歯を老婦人のためにつくったのが1735年だから,1675年に死んだ柳生宗冬が総入歯を使っていたとすれば,日本の入歯も含めた歯科治療技術は海外と比肩できるものだったと思われる。抜歯【池沢 康郎】
[医術]
 中国の古代医術書では,〈歯〉〈牙〉〈牙歯〉などと書かれている。…

※「フォーシャール,P.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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