世界大百科事典(旧版)内のフッガー家礼拝堂の言及
【アウクスブルク】より
…【諸田 実】
[美術]
14世紀にゴシック様式で大幅に改修増築されたアウクスブルク大聖堂(ザンクト・マリア)は,特にその南扉口のオットー朝時代の青銅扉と身廊の南窓を飾るロマネスク期のステンド・グラスで知られる。この都市はまた,ドイツ・ルネサンス美術史上重要な位置を占め,旧カルメル会修道院聖堂(ザンクト・アンナ)のフッガー家礼拝堂(1518)と市庁舎(17世紀初頭)が残されている。前者はドイツにおける最も早いルネサンス様式建築の一つであり,後者は〈市民の大聖堂〉とも呼ばれ,ドイツのルネサンス建築の頂点に立つ豪壮な建物である。…
※「フッガー家礼拝堂」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」