世界大百科事典(旧版)内のフユボダイジュの言及
【シナノキ】より
…中国の原産で果実を数珠とする。セイヨウシナノキT.× europaea L.はヨーロッパに広く分布するナツボダイジュT.platyphyllos Scop.とフユボダイジュT.cordata Mill.の雑種といわれ,英名をcommon lindenという。シューベルトの歌曲にうたわれる菩提樹すなわちリンデンバウム(独名Lindenbaum)はナツボダイジュのことで,セイヨウシナノキとともにヨーロッパでは数世紀前から日陰樹または並木として植栽され,ベルリンのウンター・デン・リンデンの並木は名高い。…
【ボダイジュ(菩提樹)】より
…ボダイジュの仲間のシナノキは,北半球温帯域に約30種あり,ヨーロッパでは重要な街路樹,公園樹となっているし,樹皮の繊維が広く利用されている。ヨーロッパのリンデンlindenと呼ばれるものは,ナツボダイジュT.platyphyllos Scop.とフユボダイジュT.cordata Mill.およびその雑種のセイヨウシナノキT.×europaea L.(英名common linden)をさすといわれる。 釈迦が,その木の下で菩提を成就し,仏となったという菩提樹は,仏教やヒンドゥー教で神聖な木とされている。…
※「フユボダイジュ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」