《フリーダム・ナウ組曲》(読み)ふりーだむなうくみきょく

世界大百科事典(旧版)内の《フリーダム・ナウ組曲》の言及

【ジャズ】より

…このころからアフリカでは黒人指導者たちによる独立が相次ぎ,アメリカ国内にあっては白人・黒人の共学問題,バス・ボイコット運動,公民権獲得運動など黒人差別撤廃の動きが大きくなった。57年のリトル・ロック事件で,州兵を動員してまで白人の味方をしたアーカンソー州知事フォーバスを罵倒したチャールス・ミンガスの《フォーバスの寓話》や,黒人受難史を描いたローチの《フリーダム・ナウ組曲》は,黒人側のラディカルな抗議として,現れるべくして現れた作品といえる。一時的にもウェスト・コーストの白人に主導権を奪われた黒人たちは,ジャズのバックボーンをなす黒人ブルースや,黒人教会の中でのみ歌われ演奏されるゴスペル・ソングをジャズに盛りこみ,再びジャズ界の主流となった。…

※「《フリーダム・ナウ組曲》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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