フリードマン,A.(読み)ふりーどまん

世界大百科事典(旧版)内のフリードマン,A.の言及

【宇宙】より

…この立場に立てば宇宙には中心とか端の区別はない。 宇宙原理を仮定して,宇宙項のような仮想的な項を含まないアインシュタインの重力場方程式をきちんと解いたのはロシアのフリードマンA.Friedmannで(1922),現在もっとも広く受け入れられている宇宙モデルである。フリードマンによって,宇宙が静的な状態にあることは不安定であり,宇宙はつねに膨張か収縮の状態にあることが明らかにされた。…

【相対性理論】より

…(4)宇宙論への応用 アインシュタイン自身は,シュワルツシルトの解で与えられるような強い重力場にはあまり関心をもっていなかったということであるが,別の意味で重力場が支配的な役割を演ずる宇宙論には早くから取り組んでいた。現在の膨張宇宙論は,22年,A.フリードマンによって得られたアインシュタイン方程式の解を基礎とする方法によって定式化されるのがふつうである。この考え方によれば,われわれの宇宙は100億~200億年前に,小さな1点から出発して膨張してきたものとみなされ(火の玉宇宙論),その間,素粒子や原子核,また銀河や星がどのようにして形成されてきたかについて詳しい分析が進められている。…

※「フリードマン,A.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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