世界大百科事典(旧版)内のフリードランダー,K.の言及
【犯罪学】より
…なおアメリカではその原因として人格形成期における家庭環境などの社会的要因が重視され,社会病質という用語などが使われている。 犯罪心理学の理論も多岐に分かれるが,S.フロイトに始まりその後継者であるアイヒホルンA.AichhornやフリードランダーK.Friedlanderなどによって展開された〈精神分析理論〉は,幼少期の人間関係に起因した自我や超自我の発達障害をおもな非行原因とみる。非行少年の事例研究による非行少年群と無非行少年群との比較の結果前者に顕著な情動障害者が多いことを見いだしたヒーリーW.Healyは,非行の原因を幼少期の満たされない人間関係によって生じる情動障害であるとする〈情動障害理論〉を展開した。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」