世界大百科事典(旧版)内のフリーブッキングの言及
【映画】より
…配給形態としては,日本の映画企業は製作,配給,興行の3部門を総合的に経営しており,原則として他社作品を使用せず,全作品(全プロすなわち全番組)を同一会社の作品でまかなう専門館システム,すなわち〈ブロックブッキング(系統全プロ)〉方式がとられている。一方,洋画(外国映画)や独立プロ作品のうち興行価値の安定した作品は,大都市では系統(東宝洋画系,松竹東急系等々)が分かれているものの,地方都市では1本1本の作品によって売買契約をする〈フリーブッキング(単売制)〉方式が多い。フリーブッキングの場合は,1本1本の作品を映画館に〈セールス(売る)〉しなければならないが,売手(配給会社)と買手(興行者)の関係は両者の信用取引のうえに契約が成立する。…
※「フリーブッキング」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」