世界大百科事典(旧版)内のフリー・リードの言及
【管楽器】より
…クラリネットが好例で,リードは入口の周囲を小きざみに打ち,そのたびに口をふさいで気流を断続させる。薄片が通路よりやや小さく,入口をくぐって振動する場合をフリー・リードという(笙(しよう)など)。(3)はいわゆるらっぱ類で,唇がリードの働きをするので,リップ・リードなどともいう。…
【ハーモニカ】より
…穴の配置を上下2段にして,下段が幹音(ピアノの白鍵相当),上段が派生音(黒鍵相当)というのもあるし,そのまま使えば幹音だけなのにスライドの一押しで全体が半音高くなるものなどもある。 ハーモニカのリードはフリー・リードというタイプに属し,欧米人はこれを東洋の笙(しよう)から学んだ。これによる楽器の試作が19世紀の初頭から盛んになり,ハーモニカ,アコーディオン,ハルモニウム等々が併行的に開発され発展した。…
【リード】より
…振動体は通路の周縁などに妨げられることなく,通路をくぐって振動する。これをフリー・リードといい,管に付けなくても楽音を作れるので,ハーモニカ,アコーディオンなどの音源にも用いられている。なお笙などの振動体を意味する簧(した)の字義を拡張して,リード一般の意味にあてている人もある。…
※「フリー・リード」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」