世界大百科事典(旧版)内のフルナの言及
【スフィンクス】より
…古期の〈ピラミッド・テキスト〉では2頭のライオンをルゥティと読んでスフィンクスを示していたのに対し,中期の文書(たとえば《シヌの物語》)では,シェセプ・アンク(魂の像)と呼んでいる(この語からギリシア語スフィンクスsphinxが出たという説もある)。また新王国時代には,有翼のスフィンクスがフルナ,フロン(セム系の太陽神を表す言葉)などと呼ばれているが,これはメソポタミアから逆輸入されたものである。 メソポタミアのスフィンクス彫像の代表としては,北イラクのニムルド(アッシリア王宮址)の井戸の底から見つけ出された象牙製のものがある。…
※「フルナ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」