フレンケル励起子(読み)ふれんけるれいきし

世界大百科事典(旧版)内のフレンケル励起子の言及

【励起子】より

…この状態は,ある一定のエネルギー(λによって多少変化するが)と運動量h/λ(hはプランク定数)をもつ粒子のような性質をもつので,励起子またはエクシトンと呼ばれる。 ここで述べた励起子はフレンケル励起子と呼ばれるが,ある種の結晶では,1対の伝導電子と正孔とが静電力でひき合って,連星のように両者の重心を中心として回転しながら結晶内を伝搬していく状態を考えるほうが現実の励起子に近い。この場合も,電子が正孔を埋めた基底状態よりも高いエネルギーをもつ励起状態であり,また電子とその抜け穴が対になっているので物の移動を伴わない。…

※「フレンケル励起子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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