世界大百科事典(旧版)内のフロシキボッチの言及
【被り物】より
…一般にお高祖頭巾の名で知られ,大正時代まで女子の間で流行した。現在でもこの系統の頭巾は,防寒労働用として東北の婦人たちに,フロシキボッチ,サンカクボッチあるいは角巻(かくまき)の名で親しまれ愛用されている。もう一つ江戸期の被り物として重要なのは手ぬぐいかぶりである。…
【頭巾】より
… ふろしき形は,四角または長方形の平面の布を用い,巧みに頭と顔部をすっぽり包む形であり,御高祖(おこそ)頭巾,ふろしきぼっちなどといい,もっぱら女性が用いた。秋田県ではフロシキボッチとよび,第2次世界大戦後もしばらく,冬季の防寒,防雪に,またおしゃれのために多くの女性が愛用した。頭巾の素材は多くは表が黒や紫のちりめん,裏に紅絹(もみ)をつけていたが,浅葱(あさぎ)木綿でつくったものもあった。…
※「フロシキボッチ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」