フロール,C.(読み)ふろーる

世界大百科事典(旧版)内のフロール,C.の言及

【受難曲】より

…しかしオラトリオ風受難曲では,聖書の記述の中にアリアを挿入するために新たに作詞された宗教的抒情詩が付け加えられ,またドイツ福音主義教会の場合には,それに加えて会衆の賛美の歌であるコラールが要所要所に混入されるようになった。フロールChristian Flor(1626‐97)の《マタイ受難曲》(1667),タイレJohann Theile(1646‐1724)の《マタイ受難曲》(1673)はその初期の例である。聖書の叙述の侵し難い客観性の中に,このように受難のドラマを見つめる信仰者の主観的心情の吐露をまじえる行き方は,受難曲を聴き手に近づけ,理解しやすいものにすると同時に,本来の典礼的・聖書的性格を危うくする傾向をはらんでいた。…

※「フロール,C.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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