世界大百科事典(旧版)内のフーケ・ド・マルセーユの言及
【中世音楽】より
…残された歌はすべて単旋歌であるが,歌唱に際しては,多くの場合,楽器がなんらかの役割を果たしていたことだろう。これらの歌は,いずれも,トルバドゥールのフーケ・ド・マルセーユ(フォルケ・ド・マルセリャ)が言い表したように,〈歌われない詩は,水の流れていない水車のようなものだ〉という考え方に基づいていた。詩の形式の一つにカンソcanso(歌)と呼ばれるものがあったが,日本の短歌が歌と呼ばれるのと一脈あい通じるところがある。…
※「フーケ・ド・マルセーユ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」