世界大百科事典(旧版)内の《ブラーフマスプタ・シッダーンタ》の言及
【インド数学】より
…最後の2詩節は二元一次不定方程式の解法(クッタカと呼ばれる)を与える。ブラフマグプタ著《ブラーフマスプタ・シッダーンタ(ブラーフマ学派の正しいシッダーンタ)》(628)の第12章〈ガニタ〉では,四則演算に始まる20の基本演算と8種の実用算が扱われている。8種の実用算とは,混合,数列,平面図形,堀,積重ね,鋸,堆積物,影に関するものである。…
【インド天文学】より
…この作品は初期イスラム天文学に大きな影響を与えた。(3)ブラーフマ学派 ブラフマグプタの《ブラーフマスプタ・シッダーンタ》(628)に代表される。12世紀にインド古典天文学を完成させたバースカラ2世の《シッダーンタ・シローマニ》もこの学派に属する。…
【ブラフマグプタ】より
…インドの天文学者,数学者。628年にラージャスターナのビッラマーラで完成した《ブラーフマスプタ・シッダーンタ(梵天により啓示された正しい天文学)》はブラーフマ学派を代表する天文学書として,インドはもとよりイスラムの天文学にも大きな影響を与えた。同書には数学に関する2章が含まれていて,とくに不定方程式や図形の問題には数学者としてのすぐれた才能が発揮されている。…
※「《ブラーフマスプタ・シッダーンタ》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」