世界大百科事典(旧版)内のブリスタリングの言及
【核融合炉】より
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[プラズマと対面する第一壁]
プラズマと対面する内壁は,プラズマから放出される放射とか粒子の衝撃を受けるほか,中性子が通過していくから,材料工学的にみて非常に過酷な条件下に置かれる。このような条件は,分裂炉内に装荷される燃料棒の被覆材料が受けるものより以上に厳しいものであって,とくに表面層は,スパッタリング(プラズマの衝突によって起こる表面材料の放出)とかブリスタリング(内部で発生した気泡による火ぶくれ状の材料剝離(はくり))によって消耗し,その進行速度は壁負荷(通過エネルギー流)が通常考えられている数MW/m2のとき,1年当り数mmにもなると試算されている。しかしながら,DT炉においてはトリチウム増殖のため第一壁内での中性子吸収を極力抑えねばならず,壁の厚みを数mm以上にはとれない事情にある。…
※「ブリスタリング」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」