世界大百科事典(旧版)内のブルックス,M.の言及
【喜劇映画】より
…はげの小男で,しかもユダヤ人であることをねたにする,マゾヒスティックなジョークに,セックスをからませた自作自演の笑いには,神経症的な幼児性と洗練された都会性がある。同じくユダヤ人で〈スタンダップ・コメディアン〉出身のメル・ブルックスは,アレンとは対照的に,攻撃的なあくの強さが売物で,映画的流動感には乏しいが,《ヤング・フランケンシュタイン》(1975),《新サイコ》(1978)など,有名映画の性的パロディを,しばしば主演も兼ねて作っている。
[シチュエーション・コメディの作家たち]
笑いの多い,軽妙なタッチのドラマを,すべてシチュエーション・コメディに含めると,かなりの広がりをもつことになる。…
【2001年宇宙の旅】より
…いわば,SFのFを,フィクションのFからファクトのFにまで拡大したとまでいわれた。映画史上に残る作品の常として,後にジョン・ランディス,メル・ブルックスらによって,パロディの素材にもされた。SF映画【森 卓也】。…
※「ブルックス,M.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」