ブルックス,R.A.(読み)ぶるっくす

世界大百科事典(旧版)内のブルックス,R.A.の言及

【ソフトウェア工学】より

…したがって,開発面でも利用面でも,技術面に加えて人間因子が重要な位置を占める。ブルックスFrederick P.Brooksは,遅れかけているソフトウェア開発プロジェクトに途中から要員を追加しても,遅れを回復するどころかむしろいっそう遅れが増大するという経験則を発表した。何人の要員が何ヵ月かかるかを人月(マンマンス)という単位で表してソフトウェアの量を測る目安にしていたが,マンとマンスが可換でないことを示したことになる。…

【認知科学】より

…1980年代になると,分散表現的なプロセスモデルの研究が盛んになり,また言語や行為の状況論的研究が進んだ。この頃の成果としては,たとえば記憶情報の分散表現,メンタルモデル(ジョンソン・レアードP.Johnson-Laird),サブサンプションアーキテクチャー(ブルックスR.A.Brooks),カオス理論とその応用,遺伝アルゴリズム,人工生命(C.ラングトンら),社会的分散認知研究の発展,視覚情報処理の理論(D.マー),脳神経系の並列情報処理(D.ヒューベルとリビングストンM.S.Livingstoneら),色情報の脳内表現(ゼキS.Zeki),完全相互結合型神経回路網モデル(ホップフィールドJ.J.Hopfield),ボルツマンマシン(ヒントンG.E.Hintonら),心のコネクショニストモデル(マクレランドJ.L.McClellandとラメルハートD.E.Rumelhart),心のエージェントモデル(M.ミンスキー),句構造文法(ギャツダーG.Gazdarら),状況意味論(バーワイズJ.BarwiseとペリーJ.Perry),状況に埋め込まれた行為としてのプランニング(サッチマンL.Suchman)などが挙げられる。 1990年代には, 脳神経系の機能と心理・行動レベルの機能の関係づけを含む情報処理モデルの構成,分散表現や自己組織化などの概念に基づく脳と心の情報表現と情報処理,外界と生体の相互作用を説明する情報科学の方法の建設(たとえば制約処理,エージェントなどの概念の利用,複雑系方法論の利用など),情動・意識・注意などの情報処理機能など,多くの進展があった。…

【ロボティクス】より

…われわれ人間も,自分の行動を人に説明するときは,時系列的に分解し,順序立てて述べるが,実際,行動を起こしているときは,そのような意識がないことが多い。そこで,1980年代後半に,時系列的に処理するのではなく,センサー系から直接行動に結びついた処理を並列に並べ,俊敏に行動を選択するサブサンプションアーキテクチャーsubsumption architectureがアメリカ,マサチューセッツ工科大学のロドニー・ブルックスRodney Brooks(1953- )によって提案された。図2にその処理の流れを示す。…

※「ブルックス,R.A.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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