世界大百科事典(旧版)内の《ブルー・ガイド》の言及
【旅行案内書】より
…とくに《ベデカー》のそれは,記述と地図の精確さ,知的水準の高さ,赤表紙の小型ポケット判といった装丁,英独仏といった多国語による刊行,星印による評価などで,後続旅行案内書の模範となった。 現在,世界各地域を網羅し,国際的に評価の高い旅行案内シリーズとしては,上述の《ベデカー》が健在なのに加えて,イギリスでは,かつて《ベデカー》で英語版を担当したことのあるミュアヘッドJames Fullarton Muirhead(1853‐1934)による,歴史・文学に関する解説で定評のある《ブルー・ガイドBlue Guide》(1918創刊)が刊行されている。フランスでは,アシェットLouis Christophe François Hachette(1800‐64)による《ギド・ブルー》,空気入りタイヤの発明者ミシュランAndré Michelin(1853‐1931)による,自動車旅行者を対象とし,権威のあるホテル・レストラン案内で有名な《ギド・ミシュラン》,ナジェールLouis Nagel(1908‐ )による《ナジェール》がよく知られている。…
※「《ブルー・ガイド》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」