世界大百科事典(旧版)内のブレスト合同宣言の言及
【ウクライナ教会】より
…ロシアにおけるキリスト教文化の中心であったウクライナは,モンゴル軍の侵入とともに荒廃し,キエフ府主教座も14世紀前半にはモスクワに移った。14世紀後半からしだいにポーランドの支配下に入り,カトリック教会が合同工作を行い,ブレスト合同宣言(1595)により合同教会が成立した。この教会は19世紀中葉までに勢力を失った。…
【教会合同】より
…唯一の聖なる教会を目ざすキリスト教の統一運動。とくに20世紀になってプロテスタント諸教会によって始められ,その後,カトリック教会,東方正教会などの参画を得て進められている現代の統一運動はエキュメニズムecumenism(世界教会運動)と呼ばれる。 世界の大宗教のうちキリスト教ほど異端と分派が多数生まれ,それが政治的,社会的な抗争につながった宗教はないといってよい。初期の教会は,使徒の権能を受け継ぐ司教職の確立とローマ帝国の行政区分に準じた教会管区の設立とにより,ひとつの統一体として成立しえた。…
※「ブレスト合同宣言」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」