ブロードサイド・バラッド(読み)ぶろーどさいどばらっど

世界大百科事典(旧版)内のブロードサイド・バラッドの言及

【イギリス音楽】より

…13世紀の歌曲,14世紀の器楽用舞曲やキャロルの中にも当時の民俗音楽と関係あると思われるものも残っている。16世紀から17世紀にかけては物語的通俗歌曲としてのバラッドがおおいに流行し,その歌詞を街角で売って既成の旋律に合わせて歌わせるブロードサイド・バラッドが人気を集めた。日本でもイギリス古謡として親しまれている《グリーンスリーブズ》の旋律によって代表されるこれらのバラッドの影響は当時の芸術音楽にも見られるが,一方では民謡として今日に伝わり,なかにはカナダを含む北アメリカの古謡として残っている例もある。…

【バラード】より

…【杉浦 博】
[英詩のバラッド]
 イギリスのバラッドは,15世紀ごろまでは円陣を作った人たちが踊りながら歌うものであったようだが,やがて吟遊詩人が歌う形となり,語り物的な要素が強まった。エリザベス朝時代には時事小唄を刷物にして売ることが盛んに行われ,そうした歌をブロードサイド・バラッドbroadside balladと呼んだ。前述のパーシ以降,伝承バラッドを集めて記録することがしばしば試みられたが,なかでも19世紀末のアメリカのハーバード大学教授チャイルドFrancis J.Child(1825‐96)による集大成の仕事が広く知られており,それ以後の英国系バラッドの研究はチャイルドによる分類整理に依拠するのが通例である。…

※「ブロードサイド・バラッド」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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