世界大百科事典(旧版)内のプラサートの言及
【アンコール・ワット】より
…したがってこの中央塔堂を囲んで,方形の回廊が全体で四重ということになる。これらの回廊の特徴は,その入口,もしくは回廊の四隅に,中央塔堂と同じ形のクメール式塔堂(プラサートと呼ばれる五階層の塔堂)が建てられていることである。 アンコール・ワット芸術の第1の重要性は,第一回廊の内壁に表された〈物語浮彫〉の存在である。…
【寺院建築】より
…このカンボジアのクメール族の建築の代表的なものにはアンコール・トム,アンコール・ワットの遺跡群があり,これらは隣のベトナム中部のチャンパ王国(2~15世紀)の建築と類似し,また11世紀以降のタイ建築に大きな影響を与えている。その主軸はクメール語で〈プラサート〉と称する塔堂で,上へ上へと高く積み重ねた砲弾状の塔である。このように,インドシナにおいてはクメール建築のおよぼした影響は大きい。…
※「プラサート」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」