プレドニゾン(読み)ぷれどにぞん

世界大百科事典(旧版)内のプレドニゾンの言及

【コルチゾン】より

…そのため,共存する塩貯留作用(鉱質コルチコイド作用)をできるだけ抑え,かつ抗炎症作用をさらに増強することが要求され,多種類の合成副腎皮質ホルモンの研究が進められた。二重結合の導入によりプレドニゾン,プレドニゾロン,さらにフッ素と水酸基の導入でトリアムシノロン,水酸基の代りにメチル基を入れたデキサメサゾンなどの強力な化合物が使用されるようになった。注射剤として,効力持続のために,これらの水不溶性誘導体の懸濁液,ショックなどの緊急時に対して水溶性誘導体の水溶液がある。…

【制癌薬】より


[ホルモン類]
 ホルモン自身に直接抗癌性はないが,ホルモン依存性の性器癌,たとえば乳癌や前立腺癌の治療には,それぞれ男性または女性ホルモンが用いられる。造血器の癌に対してはグルココルチコイド製剤である,プレドニゾンやプレドニゾロンが他剤と併用して用いられることが多い。男性または女性ホルモン製剤そのままでは男性化ないし女性化の副作用が現れることが多いため,それらの副作用の少ない薬剤として乳癌治療にタモキシフェン(ノルバデックス)やメピチオスタン(チオデロン)が最近開発され,用いられている。…

※「プレドニゾン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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