プレー,M.(読み)ぷれー

世界大百科事典(旧版)内のプレー,M.の言及

【フランシウム】より

…いわゆるエカセシウムekacesiumとしてセシウムの下に位置すべき重アルカリ金属元素(原子番号87)を天然のセシウム化合物から濃縮分離しようとする試みは古くから行われ,安定同位体の発見に成功したとして,バージニウムvirginium,モルダビウムmoldavium,アルカリニウムalkaliniumなどの名称が与えられたことがあるが,これらは後の研究によってすべて誤りであることが判明し,否定された。1939年フランスのプレーM.Perey(1909‐75)が,89番元素アクチニウムの精製試料について,α粒子の放出による崩壊を確かめ,さらにその崩壊生成物がβ放射体であり,バリウム(II),鉛(II),セリウム(IV)の難溶性塩とは共沈しないが,セシウム(I)の難溶性塩とはよく共沈することを確認し,この性質と放射能測定の結果から下式のような分岐崩壊を明らかにして,87番元素の存在を証明した。(化学式)この87番元素は,発見者の生国フランスにちなんでフランシウムと命名された。…

※「プレー,M.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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