プロインシュリン(読み)ぷろいんしゅりん

世界大百科事典(旧版)内のプロインシュリンの言及

【インシュリン】より

…中性の条件下では,2分子のインシュリンからなる二量体として存在するが,亜鉛が加わると,これを中心に6分子の菱面体結晶を形成する。ヒトインシュリンの遺伝子は第11染色体の短腕に座し,生合成は核内でメッセンジャーRNAに転写され,小胞体のリボソームで通常のタンパク質合成と同様の過程を経てプレプロインシュリンとなり,粗面小胞体で速やかにインシュリン前駆物質のプロインシュリンに,次いでゴルジ体でA鎖とB鎖をつないでいるCペプチド(結合ペプチドともいう)を切り離してインシュリンに変換される。インシュリン分泌を刺激する物質は,糖,タンパク質,脂肪の三大栄養素のほか,ペプチドホルモン,神経伝達物質,陽イオン,スルフォニル尿素剤など多種多様であるが,最も強力な生理的刺激物質はグルコースである。…

※「プロインシュリン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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