プロトゴノス(読み)ぷろとごのす

世界大百科事典(旧版)内のプロトゴノスの言及

【オルフェウス教】より

…そこから黄金の翼をもち,脇腹に牛の頭,頭上に巨大な蛇をつけた神が生じた。これがプロトゴノスPrōtogonos(〈最初に生まれた者〉の意)ともゼウスとも呼ばれるのだという。以上はヘシオドスの宇宙生成説を前提としつつ,そこにない奇怪で太古的なイメージを混入してでき上がっており,エジプト神話の影響を指摘する学者もいる。…

【卵】より

…この卵は後に巨蛇に抱かれ,そこから秩序宇宙(コスモス)が孵化したという。またギリシアのオルフェウス教による神話は,上天の神アイテルAithērがクロノスないしカオスと交わって巨大な銀色の卵をつくり,そこから最初の両性具有神プロトゴノスPrōtogonos(〈最初に生まれた者〉)あるいはファネスPhanēs(〈光明〉)が生まれたと説く。さらにエジプト神話では,ナイル川のガチョウが産んだ黄金の卵から太陽神ラーが誕生し,創造神クヌムKhnumも口から卵を吐きだしこれを言語の源としたと語られている。…

※「プロトゴノス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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